ロータスデー (記念日 4月8日)
蓮の花は泥の中から茎を伸ばし、水面に清らかな花を咲かせます。その姿が仏の叡智と慈悲を象徴するとされてきたことから、4月8日は「ロータスデー」と名付けられました。東映株式会社が制定したこの記念日は、「し(4)あわ(8)せを分かち合い、感謝する日」という語呂合わせにも由来しており、お釈迦様の誕生日とされる「花まつり」に重ねて設けられています。仏教の開祖・ゴータマ・シッダールタは釈迦族の王子として生まれ、出家して修行を重ね、やがて悟りを開きました。
東映が記念日制定に乗り出した背景には、手塚治虫の漫画『ブッダ』を原作とするアニメ映画の公開があります。『手塚治虫のブッダ −赤い砂漠よ!美しく−』は2011年(平成23年)5月28日に公開されました。原作の連載は1972年(昭和47年)から1983年(昭和58年)まで続き、全14巻の単行本は発行部数が2000万部を超える大ベストセラーとなっています。
この作品はアメリカでも高く評価されており、コミック界のアカデミー賞と称されるアイズナー賞の最優秀国際作品部門を2004年(平成16年)と2005年の2年連続で受賞しています。仏教の歴史ストーリーが国境を越えて読まれ続けていることは、手塚治虫の表現力の普遍性を示しています。蓮はその生育環境から「泥中の蓮」という言葉を生み出しました。濁った水の中にいながら、それに染まらず美しく咲くことが、仏教では清らかな心の在り方に喩えられてきました。ロータスデーはそうした花の意味と、人々を幸せへ導くというお釈迦様の教えを重ね合わせ、感謝と慈しみを意識する一日として位置づけられています。