参考書の日 (記念日 4月8日)

参考書の日

4月8日は全国の小学校で入学式が行われる時期と重なり、子どもたちが新しい教科書を手にする季節でもあります。学習参考書を出版する出版社が集まる学習書協会は1984年(昭和59年)、この日を「参考書の日」と定めました。「花祭り」とも呼ばれる4月8日が選ばれたのは、学びのスタートを象徴するにふさわしい日付だからです。

参考書は教科書とは異なります。教科書は文部科学省の検定を受けた教科用図書で、学校の授業で使うことが前提です。一方、参考書はテーマ別や難易度別に自由に編成でき、授業の補完から受験対策まで幅広い用途に対応しています。問題集や資料集も広い意味で参考書に含まれることがあります。

大学受験向けの参考書が大きく変わったのは1980年代後半のことです。語学春秋社が予備校の講義をそのまま活字にした「講義型参考書」を次々と刊行し、受験生の間でヒットしました。それまでの無機質な解説とは一線を画す語り口が支持され、参考書のスタイルを変えるきっかけになりました。この流れに乗るように、代々木ゼミナール・河合塾・駿台予備学校・東進ハイスクールといった大手予備校も独自の出版部・出版社(代々木ライブラリー、河合出版、駿台文庫、東進ブックスなど)を通じて参考書の市販に本格参入しました。講師が直接執筆に関わるケースも多く、授業内容がそのまま紙面に反映される形が定着しています。予備校系参考書は今日の受験市場でも大きな存在感を持っています。

自分に合う一冊を見つけるのは容易ではありません。

近年は紙の参考書に加え、スマートフォンアプリや動画講義も広まり、学習手段の選択肢は大きく増えました。それでも書店の参考書コーナーには毎年新しいタイトルが並び、受験シーズンになると学生が何冊もの参考書を手に取って比べる光景は変わりません。「参考書の日」は、学習参考書の大切さを改めて意識する日として設けられました。