養老渓谷の日 (記念日 4月6日)
千葉県の奥房総に位置する養老渓谷は、都心から約1時間半でアクセスできる自然の名所です。養老川が長年かけて削り出した渓谷には、落差30メートル・流長100メートルにわたって緩やかに流れ落ちる「粟又の滝」をはじめ、複数の滝と澄んだ渓流が連なり、四季それぞれの表情を見せます。
4月6日は「よう(4)ろう(6)」の語呂合わせから「養老渓谷の日」です。市原市観光協会が制定し、2019年に日本記念日協会が認定しました。
渓谷内には粟又の滝・滝めぐり遊歩道、梅ヶ瀬渓谷遊歩道、面白峡遊歩道、中瀬遊歩道と複数のハイキングコースが整備されています。なかでも粟又の滝を起点とする滝めぐりコースは全長約4.3キロメートルで、萬代の滝・昇竜の滝・小沢又の滝などを経由しながら渓流沿いを歩くルートです。所要時間はのんびり歩いて1時間半から2時間ほど。春はツツジやフジが沢沿いを彩り、秋の紅葉の見頃は例年11月下旬から12月上旬です。都内よりも2〜3週間遅いことから「日本で一番遅い紅葉」とも呼ばれ、シーズンの締めくくりを養老渓谷で過ごす観光客も少なくありません。
渓谷には「弘文洞跡」と呼ばれる隧道の跡も残っています。かつて農業用水を通すために掘られたトンネルが崩落してできた地形で、独特の岩壁景観が今も見学できます。全長110メートルに及ぶ素掘りの2階建てトンネル「向山・共栄トンネル」も近隣にあり、荒削りな岩肌がトンネル内に続く光景はSNSでも広く知られています。
養老渓谷温泉は「モール泉」に分類される珍しい泉質で、地下深部から湧き出る温泉水に太古の植物由来の有機物が溶け込み、湯が黒みを帯びているのが特徴です。なめらかな肌触りから「美人の湯」とも呼ばれ、ハイキング後の疲れを癒す拠点として旅館や日帰り施設が渓谷沿いに点在しています。