オープンカーの日 (記念日 4月5日)
風を切り、景色を五感で味わいながら走る——オープンカーはそんな体験を提供する車です。4月5日は「オープンカーの日」。神奈川県横浜市に本部を置く「日本オープンカー協会」が2016年(平成28年)に制定し、一般社団法人「日本記念日協会」に認定・登録されました。
日付の4月5日には二つの意味が込められています。まず「4月」は桜が舞い散る季節で、屋根を開けて走るオープンカーにとって最高のロケーションが広がる時期であること。そして「5」はオープンカーが視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚という「五感」に訴えかける乗り物であることを表しています。エンジン音が直接耳に届き、草花の香りが鼻をかすめ、風が肌に触れる——閉じられた車室では得られない感覚が、オープンカーの最大の特徴です。
「オープンカー」という言葉自体は和製英語です。屋根がないか、屋根を開放できる乗用自動車を指しますが、欧米では国ごとに呼び名が異なります。アメリカでは「コンバーチブル(Convertible)」、イギリスでは「ロードスター(Roadster)」または「ドロップヘッドクーペ(Drophead Coupe)」、フランス・ドイツでは「カブリオレ(Cabriolet / Kabriolett)」や「カブリオ(Cabrio)」と呼ばれています。これは馬車の時代から車体形状を詳細に区別してきた欧米の文化に由来しています。
自動車の黎明期、車体はすべてオープンボディでした。屋根のある閉じたセダンが登場したのは20世紀初頭のことで、それ以降、オープンカーは実用車から趣味性の高い車へと位置づけが変わっていきます。現代では日常的な移動手段というよりも、走ることそのものを楽しむ用途で選ばれることがほとんどです。また、開放的な車室は外部へのアピール効果が高く、馬車の時代から各種のパレードや式典でも活用されてきました。
日本オープンカー協会は、オープンカーの普及とそのライフスタイルの追求を目的として活動しています。「オープンカーの日」は、その魅力をより多くの人に伝えるための機会として設けられました。4月に桜並木の下をオープンカーで走るというイメージは、日本ならではのオープンカーの楽しみ方として定着しています。