写真シールの日 (記念日 4月4日)

写真シールの日

「プリクラ」という言葉は、日本人なら誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。ところが、この「プリクラ」という名称を自由に使えるのは、実は株式会社アトラスだけです。プリクラは『プリント倶楽部』の略であり、アトラスの登録商標となっています。そのため、他のメーカーが製造する同種の機械は「写真シール機」や「プリントシール機」と呼ばれます。

4月4日は「写真シールの日」です。「し(4)ゃし(4)ん」という語呂合わせに由来します。

この記念日を制定したのは、写真シール機『劇的美写』などを開発した日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(現:株式会社日立ソリューションズ)です。同社はもともとトーワジャパンが手がけていた写真シール機のノウハウを引き継ぎ、独自の機種を開発・展開してきた経緯があります。「プリクラ」と呼べない立場のメーカーが、あえて「写真シールの日」という名称で記念日を制定したところに、業界ならではのこだわりを感じます。

『プリント倶楽部』が誕生したのは1995年(平成7年)7月のことです。

当初はアトラスとセガが共同開発し、アミューズメントパークや大型商業施設を中心に設置が始まりました。機能はシンプルで、撮影した写真をシールとしてその場で受け取れるというものでしたが、それが若い世代に新鮮に映りました。やがて1990年代後半から2000年(平成12年)頃にかけて、女子中高生や若い女性の間で爆発的なブームとなります。ゲームセンターの一角に列をなして順番を待つ光景は、当時の定番となりました。目の大きさや肌の色を調整する「盛り」機能が充実してゆくのも、このブーム以降のことです。

スマートフォンのカメラが高性能化した現在も、写真シール機は若い世代に根強い人気を保っています。一緒に撮って、その場でシールを分け合う体験は、デジタル写真とは異なる「手元に残る記念」として今も愛されています。