ピアノ調律の日 (記念日 4月4日)

ピアノ調律の日

4月を英語で書くと「April」。その頭文字「A」は、ピアノ調律の基準音「ラ」の国際表記でもあります。そしてそのラの音の周波数は440Hz。4月4日が「ピアノ調律の日」に選ばれたのは、この三つの一致が理由です。記念日を制定したのは国際ピアノ調律製造技師協会で、1993年(平成5年)のことです。日本では翌1994年(平成6年)から、日本ピアノ調律師協会(通称・ニッピ)が実施主体となり、毎年4月4日の記念行事を展開してきました。記念日はその後、一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されています。

調律の基準音A(ラ)の周波数が440Hzに統一されたのは、1939年にロンドンで開催された国際会議がきっかけです。それ以前は国や地域、時代によってピッチがばらばらで、435Hzや438Hzなど複数の基準が混在していました。現在でもオーケストラによっては441Hzや442Hzをわずかに高めに設定する場合があり、ピアノとの共演時には調整が必要になることがあります。

ピアノの調律は、88鍵すべての音程を専用工具で整える作業です。ピアノ内部には230本前後の弦が張られており、張力の総計は20トンに達するとも言われます。

温度や湿度の変化で弦は伸び縮みするため、定期的な調律が欠かせません。一般的には年1〜2回が推奨されており、演奏会前のピアノでは直前に改めて調律師が確認します。調律師の養成学校や専門課程は国内に複数存在し、ニッピは1級から3級まで段階的な技術検定制度を設けています。なお、調律師に国家資格はなく、民間資格が技術水準の目安となっています。一人前になるまでに数年の修業期間を要するとされます。