国際子どもの本の日 (記念日 4月2日)

国際子どもの本の日

「マッチ売りの少女」「人魚姫」「みにくいアヒルの子」——これらの物語を生み出したデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、1805年4月2日にオーデンセで生まれました。貧しい靴職人の息子として育ちながら、やがて世界中の子どもたちに読み継がれる作品を数多く残しました。国際子どもの本の日は、このアンデルセンの誕生日にちなんで毎年4月2日に定められています。

制定したのは、スイスのバーゼルに本部を置く国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People:IBBY)です。1967年(昭和42年)のことで、子どもの本を通して国際理解を推進することが目的でした。英語表記は「International Children’s Book Day(ICBD)」。IBBYは世界80か国以上に支部を持つ国際的な組織で、子どもの読書を推進するさまざまな活動を展開しています。

毎年この日に合わせて、IBBYに加盟する支部のうち1か国が主催国となり、記念のポスターとメッセージを作成して世界中に発信します。主催国は毎年交代し、その国の児童文学・絵本の文化が色濃く反映されたポスターが届けられます。日本ではIBBYの日本支部である日本国際児童図書評議会(JBBY)がポスターとメッセージの日本語版を作成し、同会のWebサイトでの公開や各地の公共図書館への配布を行っています。

また、日本では絵本週間推進協議会がこの日を挟んだ2週間、具体的には3月27日から4月9日を「絵本週間」と位置づけ、全国各地でイベントを実施しています。さらに「子どもと本の出会いの会」も、子どもにもっと本を読んでもらおうという趣旨から「子どもの本の日」を独自に制定しています。アンデルセンが生きた19世紀のデンマークでは、子どもを一人前の読者として捉える文化はまだ十分に根付いていませんでした。しかし彼の作品は子どもと大人の双方に届き、物語の力が国境や時代を超えることを示しました。国際子どもの本の日は、その精神を現代に受け継ぎながら、世界の子どもたちと本との関係を深める機会となっています。