オンライン花見の日 (記念日 3月27日)

オンライン花見の日

2020年から2021年にかけて、日本中の桜の名所から人影が消えた。花は毎年変わらず咲くのに、花見ができないというのは、長く続いた春の風物詩が突然断ち切られたような感覚だった。そのとき、ドローンという空飛ぶカメラが、花見文化を守る手段として浮上してきた。「オンライン花見の日」は3月27日。この日付は「3×9(さくら)=27」という語呂合わせで「さくらの日」とされていることに由来する。記念日を制定したのは、ドローンレースの運営やドローンを活用した映像制作を手がける株式会社ドローンエンターテインメント。2021年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

同社が力を入れているのが「桜ドローンプロジェクト(Sakura Drone Project)」だ。日本各地の美しい桜をドローンで空撮し、オンライン上で配信する取り組みで、地上からは絶対に見られないアングルで桜を眺めることができる。桜の木の真上から見た光景、山の斜面に広がる淡いピンクのグラデーション。ドローンならではの映像は、現地に行かなくても十分に桜の迫力を伝える。コロナ禍で外出が難しくなったことで、「オンラインで花見をする」というアイデアが一気に現実味を帯びた。花見の本質は、桜の美しさを誰かと共有することにある。画面越しでも、その体験はちゃんと成立する。世界中の人がインターネットを通じて日本の桜を眺められるという点では、リアルな花見よりも間口が広いとも言える。

株式会社ドローンエンターテインメントは2019年1月14日に設立されたばかりの会社だが、コロナ禍という状況をきっかけに、花見文化のデジタルシフトを本格的に推進し始めた。ドローン技術と日本の伝統文化が組み合わさることで、花見の楽しみ方が広がりつつある。