拘留中または行方不明のスタッフと連帯する国際デー (記念日 3月25日)
1985年3月25日、レバノンで一人の男性が誘拐されました。アレック・コレット氏。元ジャーナリストで、当時は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のスタッフとして活動していました。彼の安否は長年不明のままでしたが、2009年、レバノンのベッカー高原で遺体として発見されます。誘拐から実に24年が経過していました。
国連はこの日を「拘留中または行方不明のスタッフと連帯する国際デー」と定めています。英語では「International Day of Solidarity with Detained and Missing Staff Members」と表記されます。コレット氏の事件が発端となったこの国際デーは、世界各地で任務にあたる国連スタッフや平和維持要員の早期解放・発見を国際社会に呼びかける機会となっています。
国連スタッフが置かれる状況は、近年さらに厳しさを増しています。2016年だけでも、7人の国連スタッフが非国家主体によって拉致され、4人が人質として拘束されました。この年については全員が最終的に安全に解放されましたが、それ以前から拘束されたままの国連民間人員は20人以上にのぼります。そのうち6人は、国連に対してその理由の説明すら行われていない状態で拘束が続いています。国連スタッフへの攻撃が増加するなかで、この国際デーの意義は年を重ねるごとに大きくなっています。拘束されたスタッフの解放を求めるだけでなく、国連職員・平和維持軍・非政府組織のスタッフ・報道関係者など、紛争地や不安定な地域で活動するすべての人々の安全を守るための行動を結集する日として位置づけられています。正義を求め、保護の仕組みを強化する意志を改めて確認する場でもあります。