はじめようの日 (記念日 3月21日)
春は、何かを始めたくなる季節です。新年度の空気、あたたかくなる陽射し、街に増える新しい顔——そういった環境の変化が、人の心に「そろそろ動き出そうか」という気持ちを呼び起こします。そんな春の後押しを、百貨店という場所からしようとしているのが「はじめようの日」です。
3月21日は「はじめようの日」。「3・2・1」というカウントダウンの語呂合わせから生まれたこの記念日は、株式会社大丸松坂屋百貨店が制定し、2019年(令和元年)に日本記念日協会により認定・登録されました。
大丸松坂屋百貨店は、単に商品を売る場所ではなく、暮らしの提案をする場所として長年存在してきました。新しい趣味を始めるための道具、ライフスタイルを変えるきっかけになる一品、自分へのご褒美——百貨店にはそういう「背中を押す力」があります。この記念日には、そうした百貨店ならではの役割が重なっています。「さぁ、始めよう」という気持ちを思い起こしてもらい、それを応援することが目的とされています。
心理学的に見ると、「始める」という行動にはハードルがあります。人は変化を嫌い、現状維持を好む傾向があることはよく知られています。でも同時に、春という季節には「リセット感」があって、そのハードルが少し下がる。新学期、新年度、新しい職場——日本社会の多くの区切りが春に集中しているのも、この時期に変化を受け入れやすい心理状態になることと無関係ではないでしょう。
「3・2・1」の語呂合わせは、この日だけではありません。同じ3月21日には「プリの日」「催眠術の日」も制定されており、どちらも同じ語呂に由来します。また、1月23日は「ワン・ツー・スリーの日」、12月3日は「奇術の日」と、カウントダウンやマジックに絡んだ記念日が各所に散らばっています。数字の並びひとつで、これだけ多様な記念日が生まれるのは少しおもしろいですね。
「何かを始める」に大げさな理由は要りません。長続きするかどうかも、今日考えなくていい。3月21日は、とりあえず一歩踏み出すための記念日です。
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