国際幸福デー (記念日 3月20日)
毎年3月20日、世界中で「幸福とは何か」を考える機会が設けられています。国際幸福デーは、2012年7月の国連総会において、193の加盟国が満場一致で採択した国際デーです。英語では「International Day of Happiness」と表記され、「ハピネスデー」「幸福の日」とも呼ばれます。提唱したのは国連顧問のジェイム・イリエン(Jayme Illien)で、2012年6月の提案からわずか1か月余りで全加盟国の賛同を得て国連決議として成立しました。国連が定める国際デーの一つです。
この記念日の背景には、ブータンの思想的な影響があります。ブータンは1970年代初頭から、国民の豊かさを測る指標として国民総生産(GNP)に代わる国民総幸福(Gross National Happiness:GNH)を採用してきました。経済的な数値だけでは人々の生活の質を測れないという考え方は国際的な注目を集め、国際幸福デーの創設にもつながっています。国連はこの日を中心に、貧困の撲滅、持続可能な発展、公平な経済成長の必要性を訴える取り組みを行っており、物質的な豊かさだけを追い求めるのではなく、より均衡のとれた発展のあり方を模索するという視点が世界で共有されています。
日本では語呂合わせによる「幸福」関連の記念日も別に存在します。2月9日は「ふ(2)く(9)」から「福の日」「福寿の日」、5月29日は「こ(5)う(2)ふく(9)」から「幸福の日」とされています。3月20日の国際幸福デーはこれらとは異なり、国連が定めたグローバルな文脈で幸福を問い直す日として位置づけられています。