砂糖の日 (記念日 3月10日、11月30日)
3月10日は「さ(3)とう(10)」の語呂合わせに由来する砂糖の日。砂糖関係8団体で構成される「お砂糖”真”時代」推進協議会が2014年(平成26年)に正式な記念日として制定しました。もとは由来不明のまま語呂合わせだけが定着していた日でしたが、同協議会がこの日を改めて制定した形となっています。なお、同協議会は11月30日を「いい(11)さ(3)とう(10)」の語呂合わせから、同じく砂糖の日と定めています。
砂糖は大きく「分蜜糖」と「含蜜糖」の2種類に分けられます。分蜜糖はさとうきびやてんさいの絞り汁から不純物を除き、結晶と糖蜜に分けて作られるもので、上白糖やグラニュー糖が代表格です。一方の含蜜糖は結晶と糖蜜を分けずに煮詰めて作るため、黒糖やきび砂糖のようにミネラルやコクが残るのが特徴です。日本では上白糖が砂糖消費量の約半分を占める”国民的砂糖”ですが、上白糖は実は日本独自の砂糖で、海外ではほとんど流通していません。
砂糖の役割は甘みをつけるだけにとどまりません。保水性が高いため、焼き菓子をしっとりさせたり、パンの老化を遅らせたりします。また、高い浸透圧で微生物の繁殖を抑える保存効果もあり、ジャムや梅干しが長持ちするのも砂糖のはたらきによるものです。さらに加熱するとカラメル化して独特の香ばしさと色みを生み出し、プリンの琥珀色もこの反応から生まれます。煮物に少量加えると食材がやわらかくなる効果も知られています。また砂糖には、タンパク質と結合して食材の表面をコーティングするはたらきもあり、照り焼きのつやつやとした見た目もこの性質を活かしたものです。酢と組み合わせると酸味をやわらげ、塩と合わせると甘みと旨みが引き立ち合うなど、ほかの調味料との相乗効果も大きな特長です。
砂糖の日は、甘みだけでなく食感・保存性・色みなど多彩な機能で食卓を長年支えてきた砂糖の価値を見直すために制定されました。一人当たりの年間消費量は1970年代をピークに現在は半減しています。