感謝の日 (記念日 3月9日)
3月9日を「サン(3)キュー(9)」と読む。この語呂合わせに乗せて、愛媛県の横山重子氏が「感謝の日」を制定しました。一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されているこの記念日は、ふだんは言葉にしにくい「ありがとう」を意識的に思い起こすための日です。「父の日」「母の日」「敬老の日」など、感謝を伝える機会はすでに暦の上にいくつも存在します。しかし、人生を歩むなかで出会う感謝の相手は、家族だけではありません。学生時代に声をかけてくれた先生、落ち込んでいるときにそっと話を聞いてくれた友人、転機を後押ししてくれた仕事の先輩——そういった人たちへの感謝には、専用の記念日がありませんでした。「感謝の日」が生まれた背景には、そのような思いが込められています。
「感謝」という二文字を分解すると、「感」は心の動き、「謝」は礼を言うことを意味します。つまり感謝とは、心が動いた瞬間にきちんと言葉にして届けることを指します。日常の忙しさのなかで、心が動いてもそのまま流してしまうことは少なくありません。3月9日はそのたまった「ありがとう」に気づき直す日と言えます。
横山重子氏が愛媛県にゆかりを持つ人物であること以外、詳細は公開されていません。ただ、記念日の趣旨には個人的な体験や、人生の節目で感じた感謝の積み重ねが反映されているように読み取れます。制定者の背景が多くを語らないぶん、誰もがこの記念日に自分自身の「感謝したい人や出来事」を重ねることができます。
3月9日は卒業シーズンと重なります。学び舎を巣立つ日に、お世話になった人への感謝を改めて口にする機会としても、この記念日はしっくりと馴染みます。手紙でも、メッセージアプリでも、直接顔を見て話す言葉でも、形にこだわる必要はありません。思い浮かんだ人に「ありがとう」を届けるだけで、この日の意味は十分に果たされます。
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