関門国道トンネル開通記念日 (記念日 3月9日)
1958年(昭和33年)3月9日、本州と九州を結ぶ世界初の海底道路トンネルが完成しました。山口県下関市と福岡県北九州市門司区を結ぶ「関門国道トンネル」です。全長3,461メートル、うち海底部分は780メートル。着工から完成まで21年という長い年月を要したこのトンネルの開通を記念して、3月9日は「関門国道トンネル開通記念日」とされています。
工事が始まったのは1939年(昭和14年)のことです。内務省が計画を立案し、4カ年での完工を見込んでいました。ところが、掘削に不向きな地質への対応に手間取ったうえ、第二次世界大戦が勃発すると資材調達も困難になりました。1944年(昭和19年)12月にようやく本坑が貫通したものの、翌年には戦災で工事を中断。終戦後の1952年(昭和27年)、道路整備特別措置法による有料道路として工事が再開され、ようやく6年後の開通にこぎつけました。総工費は当時の金額で約57億円に上ります。
関門海峡(早鞆の瀬戸)の海底を貫くトンネルは3本あります。1942年(昭和17年)に鉄道用の「関門鉄道トンネル(山陽本線)」が開通し、1975年(昭和50年)には新幹線用の「新関門トンネル」が完成しています。国道2号の一部として開通した関門国道トンネルは、この3本の中間に位置する存在です。トンネル内は片側1車線の2車線道路で、現在も通行料金が設定されています(普通車160円)。車道と並行して歩行者・自転車用の人道トンネルも設けられており、歩いて本州と九州を行き来することもできます。
開通から60年以上が経過し、老朽化への対応が課題となっています。壁面や設備の修繕費は増加傾向にあり、維持管理のコストをどう捻出するかが問われています。それでも一日あたり数万台の車両が行き来する関門海峡の重要な交通インフラとして、現役を続けています。