春のちらし寿司の日 (記念日 3月3日)

春のちらし寿司の日

3月3日のひな祭りには、ちらし寿司を食卓に並べる家庭が多いですが、なぜちらし寿司がひな祭りの定番になったかをご存じでしょうか。ちらし寿司には、えびやれんこん、豆など縁起物の具材が豊富に使われています。えびは「腰が曲がるまで長生きできるように」、れんこんは「先の見通しが利くように」、豆は「まめに働けるように」という意味が込められていて、子どもの成長と健康を願うひな祭りにぴったりの一品として定着したと言われています。

「春のちらし寿司の日」は3月3日。制定したのは、広島県広島市に本社を置く株式会社あじかんです。ちらし寿司などの調理用食材の製造・販売を手がける同社が2015年(平成27年)に制定しました。ひな祭りの定番メニューであるちらし寿司を、さらに多くの人に食べてもらいたいという思いから生まれた記念日で、一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。

ちらし寿司の彩りは、確かに春の食卓にぴったりです。いくらの赤、錦糸卵の黄色、絹さやの緑——盛り付けるだけで食卓がぱっと華やぎます。華やかさが「ひな祭りらしさ」とも重なり、見た目の楽しさが食べる前からお祝い気分を高めてくれます。

実はあじかんは、もうひとつ「ちらし寿司の日」を制定しています。6月27日がそれで、こちらは岡山名物の「ばら寿司」が生まれるきっかけとなった備前岡山藩主・池田光政の命日にちなんでいます。池田光政が贅沢を戒める「一汁一菜令」を出したことへの庶民の抵抗として、具材をご飯の中に混ぜ込んで隠したのがばら寿司の起源とも言われています。春の3月3日と夏の6月27日、年に2回「ちらし寿司の日」があるのは、ちらし寿司がいかに日本人の食文化に根付いているかの証とも言えます。