妊婦さんの日 (記念日 2月23日)
2009年5月23日、出産をテーマにしたコメディ映画「BABY BABY BABY!」が公開されました。その映画のPRを目的に東映が制定したのが、2月23日の「妊婦さんの日」です。「に(2)んぷ(2)さん(3)」という語呂合わせで日付が決まりました。
主人公は大手出版社の旅行雑誌編集者、30代独身の佐々木陽子(観月ありさ)。ベトナム取材旅行中、酒の勢いでフリーカメラマンと一夜を共にし、帰国後に想定外の妊娠が発覚します。相手のカメラマンは無責任な態度で、頼れる存在ではありません。仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンが、誰にも頼れない状況の中で「産む」という決断を下すまでの葛藤が、コメディのタッチで描かれます。
この映画が異色なのは、フジテレビの人気ドラマ「ナースのお仕事」のキャスト・スタッフが再結集して作られた点です。監督・脚本は「ナースのお仕事」シリーズを手がけた諸沢延行。観月ありさのほか、松下由樹、谷原章介、斉藤暁、吉行和子ら馴染みの顔ぶれが揃い、ドラマファンには再会の一本でもありました。上映時間は119分。単なる笑いにとどまらず、仕事と出産という現代女性の切実なテーマを正面に据えた作品です。産婦人科医役の斉藤暁が要所でコミカルな存在感を発揮し、重くなりすぎない絶妙な空気を作っています。
マタニティマークが厚生労働省によって導入されたのは2006年のこと。電車内で席を譲ってもらいやすくするなど、妊婦への配慮を社会に広める目的で作られました。妊娠初期は外見から気づかれにくく、つわりや貧血に苦しみながら通勤している妊婦さんは少なくありません。映画が公開された2009年の合計特殊出生率は1.37。「BABY BABY BABY!」が描いた「産む決断」は、そうした時代背景とも静かに響き合っています。