駅すぱあとの日 (記念日 2月22日)

駅すぱあとの日

1985年、運輸省(現・国土交通省)が「メディア・ターミナル構想」という実験プロジェクトを立ち上げました。成田空港・大分空港・渋谷駅の3か所に、交通情報を提供するキオスク端末を設置するという計画です。このプロジェクトに参加していた上智大学の加藤誠己教授が、AI技術の一種「エキスパートシステム」を応用した経路検索プログラムを開発。渋谷駅に試験設置したところ、受験生やその保護者から好評を得てテレビでも報道され、「PC版として販売してほしい」という問い合わせが殺到しました。

こうして1988年(昭和63年)2月22日、「首都圏版 駅すぱあと for MS-DOS」が発売されます。製品名は「エキスパート」をもじったもので、社内公募によって決まりました。開発を手がけたのは、1976年に東京・高円寺で設立されたヴァル研究所です。もともとはプログラミング言語の開発を手がける会社でしたが、この経路検索ソフトの成功がその後の事業の軸となっていきます。

発売後も課題は山積みでした。複数の鉄道会社の割引運賃を正確に反映させるため、各社への問い合わせと検証を何度も繰り返す必要があり、データの精度を保つ作業は容易ではありませんでした。それでも着実にバージョンアップを重ね、対応路線・交通機関を広げていきました。

現在の「駅すぱあと」は、乗換案内にとどまらず、交通費精算・通勤費の支給計算・企業の自社ポータルへの経路検索機能の組み込みなど、法人向けサービスにも広く使われています。PC版に加えスマートフォン版も提供しており、個人から企業まで幅広く利用されています。2月22日の「駅すぱあとの日」は、初発売から35年以上が経つ2023年現在も、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録された記念日として、制定者のヴァル研究所が毎年発信を続けています。