万国郵便連合加盟記念日 (記念日 2月19日)

万国郵便連合加盟記念日

1874年、スイスのベルンで22カ国が集まり、国際郵便の秩序を統一する条約が結ばれました。それ以前、外国へ手紙を送るには複数の国との個別協定を経る必要があり、料金体系も複雑で、届くかどうかも不確かでした。万国郵便連合(UPU)の誕生は、世界を一つの「郵便領域」として扱う、画期的な発想の転換でした。

日本がこの連合に加盟したのは1877年(明治10年)2月19日のことです。独立国としては世界23番目、アジアでは最初の加盟国となりました。明治政府が近代国家としての体裁を整えていた時期と重なり、国際郵便網への参加は単なる通信インフラの整備にとどまらず、日本が国際社会の一員として認められることを意味していました。

UPUの核心にあるのは「一国領域の原則」です。加盟国は互いの郵便物を自国内の郵便と同等に扱い、通過国に対しても均一料金に近い形で対応する義務を負います。これにより、送り手は相手国がどこであれ、複雑な手続きなしに郵便物を差し出せるようになりました。現在でも世界192カ国・地域が加盟し、年間数十億通の郵便物がこの枠組みのもとで流通しています。日本のUPU加盟には、その後に断絶の歴史もあります。第二次世界大戦中に一度脱退を余儀なくされ、戦後の1948年(昭和23年)6月1日に再加盟しました。連合への復帰は、戦後日本が国際社会に再統合されていく過程の一幕でもありました。

毎年10月9日はUPUが定める「世界郵便デー」ですが、日本では2月19日を「万国郵便連合加盟記念日」として位置づけています。国際郵便が当たり前のように使える現代において、その礎が150年近く前に築かれたものであることは、意外と知られていません。