ツクールの日 (記念日 2月15日)
プログラムの知識がなくても本格的なRPGを作れる——そんな夢のようなソフトウェアが初めて登場したのは1988年のことです。ASCII(現・KADOKAWA)が発売した「RPGコンストラクションツールDante」がツクールシリーズの原点で、以来30年以上にわたってアマチュアゲームクリエイターたちを支え続けています。
「ツクール」という名前は、「作る」と英語の「ツール(Tool)」を合体させた造語です。その名の通り、プログラミング未経験者でもグラフィックやBGMを組み合わせてゲームを完成させられる設計が特徴で、シリーズはRPGにとどまらず、アドベンチャー、シューティング、格闘ゲームなど多彩なジャンルに広がっています。「ツクールの日」は、このシリーズを手がける株式会社エンターブレインが制定し、日本記念日協会に認定された記念日です。
日付の由来は語呂合わせで、「ツ(2)ク(9)ール(6)」を「2月9+6日=2月15日」と読み替えたものです。やや強引とも言える計算式ですが、こうした遊び心はいかにもゲーム会社らしい発想と言えます。
2000年代に発売された「RPGツクール2000」「RPGツクール2003」はWindowsで動作し、無料で遊べる「フリーゲーム」文化の土台を作りました。国内最大のフリーゲーム配布サービスでは、今日もRPGツクール製の作品が数千本単位で公開されており、プロの商業作品に発展したタイトルも少なくありません。2012年にリリースされた「魔王物語物語」や、2015年にSteamで世界発売された「Yume Nikki」系統の作品群は、ツクール製フリーゲームが国際的に評価された例として知られています。
現在はPC向けの「RPGツクールMZ」(2020年発売)が最新版として流通しており、Steam経由で世界中のユーザーに利用されています。制作したゲームをそのままSteamで販売できる仕組みも整っており、趣味の創作から商業デビューへの道がかつてより格段に近くなっています。