ふんどしの日 (記念日 2月14日)
「褌を締めてかかる」「人の褌で相撲を取る」——ふんどしは今も慣用句として生き続けています。2月14日は「ふ(2)んど(十)し(4)」の語呂合わせから「ふんどしの日」とされており、日本ふんどし協会が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録された記念日です。同日はバレンタインデーでもあり、チョコレートならぬふんどしを男性へ贈るという新しい提案を協会は打ち出しています。語呂合わせの記念日が多い2月14日に、伝統文化の再評価という切り口で加わった形です。
ふんどしの歴史は思いのほか古く、古墳時代の遺跡からふんどし姿の力士の埴輪が出土しており、1400年以上前から下着として定着していたことがわかっています。漢字「褌」は「衣」偏に「軍」と書き、戦闘服に由来するとされます。当時は布が高価だったため、戦国時代の戦場ではふんどしの有無で戦死者の身分を見分ける習慣もありました。素材は当初麻が主流でしたが、江戸時代に木綿へと移り変わり、武士だけでなく一般庶民にも広く普及しました。越中褌の普及を決定的にしたのは1873年(明治6年)の徴兵令で、軍隊が官給品として支給・義務化したことで成人男性の標準的な下着として定着。第二次世界大戦前まで、その地位は揺るぎないものでした。
転機は戦後です。GHQがふんどしを軍国主義の象徴として問題視し、ブリーフやトランクスといった西洋式下着が急速に普及したことで、日常から姿を消しました。
慣用句だけが残り、実物は遠ざかる。日本ふんどし協会は「日本人全員がふんどしを一枚は持っている時代」を目標に、この記念日を通じてその再認識を呼びかけています。