ネクタイの日 (記念日 2月14日)
バレンタインデーの2月14日は、チョコレートと並んでネクタイも贈り物の候補に挙げられてきた日です。ネクタイメーカーが「バレンタインデーにネクタイを贈ろう」という提案のもとで制定したのが、この記念日の始まりです。チョコレート一辺倒になりがちな日に、もう一つの選択肢を作ろうというねらいがありました。
ネクタイの起源は17世紀のフランスまでさかのぼります。ルイ14世の宮廷に仕えたクロアチア出身の兵士たちが首に巻いていたスカーフが、貴族たちの目を引いたのが始まりとされています。フランス語でクロアチア人を意味する「Cravate(クラバット)」が語源で、その後ヨーロッパ全土に広まりました。形が細長く変化してネクタイと呼ばれるようになったのは19世紀のことです。
日本にネクタイが持ち込まれたのは幕末とされており、1851年にジョン万次郎が帰国した際の所持品目録に「襟飾3個」という記録が残っています。当時はごく一部の人しか目にする機会がなく、広く知られるようになったのは明治以降のことです。1882年に東京・日本橋で輸入品のネクタイが販売されるようになり、1884年10月1日には帽子商の小山梅吉が帯地を裁断して国産初のネクタイを製造しました。もともと帽子づくりを生業としていた小山は、市場で見かけた舶来品を手がかりに、見よう見まねでネクタイの形を再現したとされています。その国産第一号は蝶ネクタイだったと伝えられています。
この10月1日も「ネクタイの日」とされており、日本ネクタイ組合連合会が1971年に制定しています。つまり日本には「ネクタイの日」が年に2回あり、10月1日は国産ネクタイ誕生を記念した日、2月14日はバレンタインデーに合わせて贈り物としての需要を掘り起こした日、という性格の違いがあります。