黄ニラ記念日 (記念日 2月12日)
黄色いニラが全国の食卓に広まったのは、岡山県の農家たちが明治時代から100年以上かけて育ててきた努力の賜物です。日光を遮る覆いをかけて軟化栽培することで生まれる鮮やかな黄色は、青ニラとはまったく異なる個性を持っています。栽培には手間がかかりますが、その分だけ仕上がりの繊細さと甘みは格別です。
黄ニラ最大の特徴は、その食感と風味にあります。遮光して育てるため葉は柔らかくしなやかで、口に入れた瞬間にふわりと広がる甘くて上品な香りが魅力です。青ニラの鋭い辛みや強い臭いとは一線を画しており、野菜が苦手な人でも食べやすいと言われています。和食では炒め物や鍋の具材として、中華では餃子やチャーハンの彩りとして、洋食ではパスタやオムレツの風味づけとして活躍します。ジャンルを問わずに使えることが、プロの料理人からも高く評価されている理由のひとつです。
岡山県は黄ニラの全国生産量の約7割を占める一大産地であり、東京・名古屋・京阪神など大都市圏の高級食材市場に広く出荷しています。地元では寿司の具として使う食文化も根づいており、岡山県民にとって黄ニラは季節の味として身近な存在です。旬は冬から早春にかけてで、2月ごろに最盛期を迎えます。この時期は寒さによって甘みがさらに増すため、鍋料理との相性が特によく、すき焼きや水炊きに加えると風味がぐっと引き立ちます。2月12日の「黄ニラ記念日」は、JA全農おかやまが制定し、日本記念日協会に認定・登録されています。「に(2)っこりいい(1)ニ(2)ラ」という語呂合わせと、最盛期・需要期が重なる2月という理由から日付が選ばれました。この日を中心に岡山市中央卸売市場では「黄ニラ祭り」が開催され、岡山が誇る特産品を広くアピールする場となっています。
参考リンク: