ボンカレーの日・レトルトカレーの日 (記念日 2月12日)
1968年2月12日、大阪のスーパーマーケットに並んだ一つのレトルトパウチが、日本の食卓を永遠に変えました。大塚食品株式会社が発売した「ボンカレー」は、日本初のレトルト食品として歴史に刻まれています。「3分温めるだけですぐ食べられる」というキャッチコピーが示すように、保存性よりも手軽さを前面に押し出したことで、まったく新しい食の形を日本に根付かせました。
名前の「ボン」はフランス語の「bon(よい、おいしい)」に由来しています。ただし開発段階では、一人暮らしの独身男性でも作れる手軽さを強調して「チョンガーカレー」という案もあったそうです。最終的には明るくおしゃれな響きの「ボンカレー」に落ち着きましたが、その命名の背景にも当時の開発陣の熱量が感じられます。現在の主流となっているのは1978年に発売されたフルーツベースの「ボンカレーゴールド」で、温かみのある色合いで描かれた同心円のパッケージは、長年にわたって食品売り場の棚で存在感を放ち続けています。甘口・中辛・辛口・大辛の4種類が揃い、幅広い世代に愛されてきました。2018年には発売50周年を迎え、ロングセラー商品としての地位をますます確固たるものにしています。
CMキャラクターも豪華な顔ぶれです。巨人軍の王貞治選手をはじめ、郷ひろみ、田村正和、所ジョージ、松坂慶子といった時代を代表するスターたちが次々と起用されてきました。テレビの前でボンカレーのCMを見て育った人は多く、そのたびにキャラクターが変わることが一つの話題でもありました。
記念日は2007年に「ボンカレーの日」と「レトルトカレーの日」の2つの名称で、一般社団法人・日本記念日協会によりそれぞれ認定・登録されました。制定したのは大塚食品株式会社です。一つの商品の発売日が、そのままカテゴリー全体の記念日になっているのは、ボンカレーがいかにレトルト食品の代名詞であるかを物語っています。