わんこそば記念日 (記念日 2月11日)

わんこそば記念日

5分間で254杯、歴代最高記録は258杯——競技としての「わんこそば」の数字は圧倒的ですが、その起源は江戸時代初期の「おもてなし」にさかのぼります。南部藩第27代当主・南部利直公が花巻城に宿泊した際、名産のそばを小さなお椀に一口分ずつ盛ってふるまったところ、美味しいと何杯も所望されたことが「わんこそば」の始まりとされています。

現代に伝わる大会形式は1957年(昭和32年)、花巻の料理店「嘉司屋」の四代目・佐々木喜太郎が地域活性化のために発案したものです。ただの大食い競争にしない工夫として、当時人気だった大相撲になぞらえた「わんこそば相撲冬場所」として第1回大会を開催。参加者を「食士」と呼び、食べた数によって「横綱」「大関」などの番付を授与する形式は、現在も引き継がれています。

1980年から毎年2月11日に開催日が固定され、2015年に日本記念日協会が2月11日を「わんこそば記念日」として認定しました。制定したのは「わんこそば全日本大会運営委員会」です。

競技は小学生・中高生・団体・個人などの種目に分かれ、5分間で食べられる杯数を競います。2010年の第52回大会では大分県の男性が254杯を食べて3連覇を達成。2019年1月時点の歴代最高記録は258杯となっています。なお「わんこそば」は長野県の戸隠そば、島根県の出雲そばと並ぶ日本三大そばの一つで、本来は給仕が次々とそばをよそい続けるという「おもてなしの郷土料理」です。満腹になったらふたをして「ごちそうさま」の合図——大食い大会とは正反対のゆったりした食文化が、約400年にわたって花巻に根付いています。