福寿の日 (記念日 2月9日)
男性71.62歳、女性74.33歳——これが2022年に公表された沖縄県の健康寿命の実態です。かつて「長寿の島」として男女ともに全国1位を誇った沖縄ですが、現在の健康寿命ランキングは男性45位、女性46位と全国最低水準に沈んでいます。こうした現状に危機感を持ち、健康長寿を改めて発信しようと立ち上がったのが、沖縄県那覇市で健康・福祉・介護事業を手がける株式会社琉球福寿です。
同社が制定した「福寿の日」は、2月9日と10日の2日間。「ふ(2)く(9)じゅ(10)」と読む語呂合わせから生まれた日付で、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。「福寿の島・沖縄」から世界へ向けて、楽しくていきいきとした健康長寿——すなわち「福寿人生」の素晴らしさを発信していくことが目的です。
記念日が提起するテーマの核心は、「寿命」と「健康寿命」のギャップにあります。記念日制定当時のデータでは、日本人の平均寿命は男性80.2歳・女性86.6歳(2013年)。一方、介護を必要とせず自立して生活できる「健康寿命」は男性70.4歳・女性73.6歳(2010年)でした。男性で約10年、女性で約13年——この差の期間が、何らかの介護や支援を要する年月として横たわっています。
沖縄は長らく食生活や地域コミュニティの強さを背景に長寿県としての地位を保ってきました。ところが食の欧米化や車社会への移行が進んだ結果、動脈硬化性疾患やがんによって65歳までに死亡する割合は現在も全国トップレベルです。健康診断で何らかの異常が見られた県民の割合は70.4%に上り、11年連続で全国ワーストとなっています。2月9日は「福の日」、3月20日は「国際幸福デー」、5月29日は「幸福の日」とも重なるこの時期、福寿の日は単なる長寿の祝いではなく、いかに自立した状態で長く生きられるかという問いを、沖縄から世界へ投げかける日です。