服の日 (記念日 2月9日)

服の日

「ふ(2)く(9)」と読む語呂合わせを根拠に、2月9日は「服の日」とされています。日本ファッション教育振興協会および全国服飾学校協会などが1991年(平成3年)に制定し、「ファッションは幸せのコミュニケーション」というキャッチフレーズのもと、衣類への関心を高め、服を着る楽しみを社会に広めることを目的としています。日本ファッション教育振興協会は1969年に設立された一般財団法人で、ファッションに関する技能審査や書籍発刊、デザインコンクールの開催、服飾教育の功労者表彰など、ファッション教育の振興に幅広く取り組む団体です。産業界・官界・教育界が連携してファッション人材の育成を支えており、「服の日」はその活動の一環として位置づけられています。

服という身近な存在は、人が社会に出るとき、人と会うとき、自分を表現するときに欠かせないものです。毎日着ているにもかかわらず、素材の選び方や色の組み合わせ、手入れの方法など、服との付き合い方を改めて考える機会は意外と少ないものです。この記念日はそうした「服との関係」を見直すきっかけとして設けられました。

服に関連した記念日は2月9日だけではありません。11月12日は「洋服記念日」で、1872年(明治5年)に「礼服には洋服を採用する」という太政官布告が出されたことを記念しています。また11月29日は「いい(11)ふく(29)」の語呂合わせから「いい服の日」とされており、良質な服作りについて考える日として制定されています。語呂合わせを軸にしたこれらの記念日が年間を通じて点在し、ファッション産業と消費者をつなぐ役割を果たしています。

ファッションは単なる実用品にとどまらず、着る人の個性や気分を映し出すコミュニケーションツールでもあります。好きな服を身にまとうことで気持ちが上がるという経験は多くの人が持っているはずで、服を選ぶ行為そのものが日常を豊かにする営みともいえます。2月9日の「服の日」を機に、クローゼットの中を整理したり、長年のお気に入りの服を思い出したり、あるいは新しい一着と出会いに出かけるのもよいかもしれません。