ロカビリーの日 (記念日 2月8日)
1958年(昭和33年)2月8日、東京・有楽町の日本劇場(日劇)で第1回ウェスタンカーニバルが幕を開けました。主催した東宝がステージに送り出したのは、平尾昌晃、山下敬二郎、ミッキー・カーチスの3人。熱狂した女性ファンが通路や出入り口まで押し寄せ、初日だけで9,500人、1週間で45,000人という動員を記録しました。ドーム球場も日本武道館も存在しなかった時代の数字として、これは文字通り前例のないものでした。
そもそもロカビリー(rockabilly)とは、1950年代のアメリカ南部で生まれた音楽スタイルです。当初は「ロッカビリー(Rock-A-Billy)」と表記され、カントリーミュージックとブラック・リズム&ブルースが混ざり合うことで誕生しました。ビル・ヘイリー(1925〜1981年)やエルヴィス・プレスリー(1935〜1977年)がその人気を世界へ広め、日本にも波が押し寄せます。踊り手たちはジャイヴやジルバ、あるいはバップと呼ばれるダンスをこの音楽に乗せて披露しました。
日本のロカビリーブームは1950年代後半に一気に盛り上がり、日劇ウェスタンカーニバルはその象徴的な舞台となりました。平尾昌晃・山下敬二郎・ミッキー・カーチスの3人は「ロカビリー三人男」として呼ばれるようになり、若者文化の最前線に立ちます。会場の熱狂は単なる音楽イベントにとどまらず、日本における最初期の「若者主導の社会現象」として後世に語り継がれることになりました。
日劇ウェスタンカーニバルはその後も継続的に開催され、グループサウンズブームへの橋渡し役を果たすなど、日本の大衆音楽史における節目を何度も刻んでいます。現在、2月8日は「ロカビリーの日」として、この歴史的な初日を記念しています。