フンドーダイ・煮物の日 (記念日 2月6日)
「分銅」のブランドマークに込められているのは、正確・公平・バランスという三つの意味です。熊本発祥の調味料メーカー、株式会社フンドーダイは1869年(明治2年)の創業から150年以上にわたって醤油や味噌を作り続けており、そのブランド名と象徴的なマークは、創業家が寛永年間から酒造業と並行して営んでいた両替商に使った分銅に由来します。「大久保醤油」として知られた初期の看板を今も受け継ぎ、ブランドロゴには分銅の中に「大」の一文字が入っています。
2月26日は「煮(2)る(6)」の語呂合わせから、フンドーダイが「煮物の日」として制定した記念日です。2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。この日付に込めたのは単なる言葉遊びではなく、日本の伝統的な食文化を次世代へ手渡したいという意志です。同社が立ち上げた「煮物プロジェクト」はその具体的な取り組みで、煮物という料理がもつ奥深さや多様さを広く伝えることを目的としています。煮物は地味に見えて、実は調味料の実力が最もはっきり出る料理です。だし、醤油、みりん、砂糖のバランスが少し変わるだけで、素材の味の引き出し方が大きく変わります。フンドーダイが150年以上かけて磨いてきた醤油・味噌の製造技術は、まさにこの「煮物との相性」において積み上げてきたものとも言えます。2019年3月には醤油製造開始から150年という節目を迎えており、その歴史の厚みが「煮物文化を未来に伝える」という言葉に説得力を与えています。
本社は熊本県熊本市北区に置き、現在も九州の食文化に根ざしながら全国・海外への展開を進めています。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて以降、日本の家庭料理への関心は国内外で高まっており、煮物はその象徴的な一品です。フンドーダイが「煮物の日」を軸にした活動を続けることで、スーパーの棚に並ぶ調味料の一本一本に、長い歴史と職人の知恵が詰まっていることを改めて感じさせてくれます。
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