高齢者安全入浴の日 (記念日 2月4日)
入浴中に亡くなる方は年間およそ19,000人と推定されています。同じ時期の交通事故死者数が年間およそ3,000人であることと比べると、入浴に関わる死者数はその5倍以上に達します。この数字が、2月4日「高齢者安全入浴の日」が生まれた背景にあります。
記念日を制定したのは、東京都中央区日本橋室町に事務所を置く一般社団法人・高齢者入浴アドバイザー協会です。同協会は2016年(平成28年)3月18日に創立され、高齢者に適切な入浴指導を行える「高齢者入浴アドバイザー」の養成を主な活動としています。日本の高齢化の現状や高齢者の身体的特性を学び、「望まれる入浴プログラム」を習得した人だけが資格を取得できます。資格取得者は介護施設や医療現場での入浴指導に携わるほか、地域の高齢者向けセミナーで安全な入浴手順を伝える役割も担います。
2月4日という日付には二重の語呂合わせが込められています。「ふ(2)し(4)」で「不死」、「にゅう(2)よく(4)」で「入浴」と読み、「風呂での死亡事故のない不死=風呂不死」を願う意味が重ねられています。またこの日は二十四節気の「立春」の頃にあたり、暦の上での一年の始まりの時期です。「今年一年、安全に入浴を」という願いも日付の選定に反映されています。
冬場は浴室と脱衣所の温度差が大きくなるため、急激な血圧変動を引き起こすヒートショックが起きやすくなります。高齢者はこの影響を受けやすく、浴槽内で意識を失うリスクが高まります。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。今後さらに高齢化が進む中、誰もが実践できる安全な入浴方法の定着を同協会は目指しています。