世界対がんデー (記念日 2月4日)
世界では毎年約1000万人ががんで亡くなっています。2月4日は、そうした現実に世界規模で向き合う日です。
「世界対がんデー(World Cancer Day)」は、国際対がん連合(UICC:Union for International Cancer Control)が2002年から実施しています。2000年にパリで採択された「対がん同盟結成を呼びかけるパリ憲章」に基づいており、がんへの意識向上と予防・検出・治療への取り組みを世界的に促すことを目的としています。日本でも2024年の死亡者数は38万人を超え、全死因の約4分の1をがんが占めており、UICCは世界100ヵ国以上の350を超える対がん組織で構成され、各国の政府・医療機関・市民団体が一体となって活動に参加しています。
この日に特に強調されるのが「予防」の重要性です。UICCが2005年から展開する世界がんキャンペーンでは、受動喫煙の回避、適度な運動とバランスの良い食事、肥満の防止、過度な日光浴を控えることなどにより、がんの40%は予防できると伝えています。ウイルス性肝臓がんや子宮頸がんの原因となるウイルスへの研究・対策も同キャンペーンの柱のひとつです。
日本でも男性の約4人に1人、女性の約6人に1人ががんで亡くなる計算になります。死亡原因の内訳を見ると、男性は肺がん、女性は大腸がんがそれぞれ最多です。一方、罹患数では男性は前立腺がん、女性は乳がんが最も多く、部位によって性差のある傾向が見られます。こうしたデータを知ることが、個人レベルでの予防や早期発見の意識につながります。
世界対がんデーはまた、がん患者に対するスティグマ(負の表象・烙印)の低減も大きなテーマとしています。がんは「うつる」という誤解や、診断を受けた人への過度な憐れみ・忌避といった偏見は、患者が孤立する一因にもなります。正確な情報を広め、当事者が社会の中で適切なサポートを受けられる環境をつくることも、この日の取り組みの重要な側面です。