頭痛の日 (記念日 2月2日、2月22日)
日本では15歳以上の約4000万人が慢性頭痛に悩んでいると言われています。人口のおよそ40%にあたる計算で、片頭痛だけでも全国に840万人の患者がいます。そのうち医療機関を受診しているのは2割程度にとどまり、多くの人が治療を受けないまま痛みをこらえて日常生活を送っています。そんな頭痛を社会問題として訴えようと動いたのが「頭痛撲滅委員会」です。慢性頭痛に悩む人たちで結成されたこの団体が、2001年(平成13年)に2月22日を「頭痛の日」として制定しました。日付は「ず(2)つう(2)」と読む語呂合わせです。
頭痛撲滅委員会は、「有給が頭痛のせいで滅ってゆく」「偏頭痛上司が言うには怠け病」といった川柳を書いたポスターを街頭に張り出してPR活動を展開しました。頭痛は外見からわかりづらく、「怠け」「気のせい」と受け取られがちな側面があります。川柳という形式を選んだのは、そうした当事者の実感を、笑いを交えながら世間に伝えるためだったと見られます。
別の団体「日本頭痛協会」も独自に2月22日を「頭痛の日」と制定し、啓発ポスターの作成など普及活動を行っています。慢性頭痛の代表格は緊張型頭痛と片頭痛で、緊張型頭痛は世界人口の約38%が経験するとされます。片頭痛は特に女性に多く、30代女性では5人に1人が該当するとも言われます。40代では男性の約7倍という調査結果もあり、働き世代の女性に重くのしかかる疾患です。
片頭痛患者の8割が医療機関を受診していないという現状は、「頭痛くらいで病院に行かなくても」という意識が根強いことを示しています。頭痛撲滅委員会が川柳ポスターで伝えようとしたメッセージは、20年以上たった今も変わらず有効です。