日本製ファッションの日 (記念日 2月2日)
1990年代には約50%あった日本のアパレル国内生産比率が、現在では3〜4%程度まで落ち込んでいます。この数字が、日本製ファッションの日が制定された背景を端的に示しています。2月2日は「日(2)本製フ(2)ァッション」の語呂合わせから、大阪府泉大津市に本社を置くアパレルメーカー・南出メリヤス株式会社が制定した記念日です。
泉大津市はウール産業の主要産地として知られ、国内ウール産業の中心地として長い歴史を持つ街です。南出メリヤス株式会社はそのお膝元で自社ブランドを展開しながら、国内での服作りを続けてきたメーカーです。この記念日には、裁断・縫製・アイロン・編み・紡績といった生産現場を元気にしたいという思いが込められています。
日本製の素材や技術は、今も世界的な評価を受けています。ジャパンデニムは海外の有名ブランドが生地を求めて岡山・広島の産地に発注するほどで、和柄テキスタイルや高品質ニットも専門バイヤーから高い支持を得ています。一方、生産コスト削減のために縫製拠点が海外へ移った結果、国内の縫製工場数はピーク時から大幅に減少し、従事者数も著しく落ち込んでいます。かつて全国各地にあった産地の縫製クラスターも、後継者不足や設備の老朽化により規模が縮小し、熟練した縫製職人の技術が次の世代へ着実に伝わりにくい状況が続いています。ファッション産業では大量生産・大量廃棄の問題や、労働現場での過酷な労働条件、染色工程による水質汚染も国際的に指摘されており、日本製ファッションの日は消費者が「どこで、誰が、どのように作ったか」を改めて考えるきっかけにもなっています。