ケンハモ「メロディオン」の日 (記念日 2月1日)
1961年、鈴木楽器製作所が「スーパー34」という名の楽器を世に送り出しました。これが、世界初の鍵盤ハーモニカとされる「メロディオン」の誕生です。きっかけは創業者・鈴木萬司が1959年にドイツ製リード楽器「ホーナー・メロディカ」に触れたこと。そこから日本の音楽教育に合わせた改良を重ね、2年後に製品化にこぎつけました。発売当初は普及に苦労しましたが、全国での講習会開催や文部省への働きかけが実を結び、1967年(昭和42年)に文部省が定めた「教材基準」に鍵盤ハーモニカが位置づけられたことで、小学校の音楽の授業に定着していきます。
2月1日の「ケンハモ『メロディオン』の日」は、同社の設立年月の最初の日である1954年2月1日にちなんで制定されました。2019年(令和元年)に日本記念日協会に認定・登録されたこの記念日には、60年以上にわたってメロディオンを愛してくれた人々への感謝と、これからも多くの人に楽しんでほしいという願いが込められています。
メロディオンのラインナップは、小学校の音楽授業で一般的に使われるアルト音域、澄んだ高音が特長のソプラノ音域、低音を担当するバス音域など多岐にわたります。バス音域モデルは1972年に登場し、幼稚園児向けモデルは1978年に開発されて世界中に普及しました。1966年に開発されたじゃばら式の唄口については、教育楽器として広く普及させるため、他社への使用を自由にしたことで今日では世界標準の形状となっています。
近年は教育楽器の枠を超え、プロ奏者が表現楽器として使うケースも増えています。2008年には量販品として初めてピックアップマイク内蔵型のモデルを発売し、2017年には同社初の木製メロディオンも登場しました。各地でケンハモ教室が開かれ、「大人向け」モデルの開発も続いています。子どもが学校で吹く楽器というイメージは、着実に変わりつつあります。