2分の1成人式の日 (記念日 2月1日)

2分の1成人式の日

10歳の子どもが「生まれてきてよかった」と感じる瞬間をつくる——そんな狙いで生まれた「2分の1成人式」は、1980年代に兵庫県の小学校教諭・佐藤修一氏が創案したとされています。成人となる20歳の折り返し地点である10歳という節目に、高学年への入口を祝う式典として提案されたもので、2000年代以降に全国の小学校へ広まっていきました。

式の内容は学校によって異なりますが、多くの場合は小学4年生が対象で、子どもが保護者への感謝の手紙を読み上げたり、将来の夢を発表したりする場が設けられます。文部科学省の学習指導要領では義務化されておらず、各学校の校長や担任の裁量で実施されているため、開催時期は成人式にちなんだ1月・2月が多いものの、学校によってさまざまです。

「2分の1成人式の日」は2月1日。日付は「2と1」で「2分の1」を表しています。子ども専門の写真スタジオを全国展開する株式会社スタジオアリス(本社・大阪府大阪市北区梅田)が制定し、2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。写真という形で成長の記録を残すスタジオアリスらしく、節目の日を家族で祝う文化を広めることが目的です。

一方でこの行事には賛否もあります。ひとり親家庭、養子縁組、虐待経験など、家庭環境に複雑な事情を抱える子どもが疎外感を覚えるリスクがあるとして、専門家や教育関係者から見直しを求める声が上がってきました。民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられたことで「20歳の半分」という根拠も揺らぎ、授業時数の増加による実施の難しさも重なって、近年は廃止する学校が増えているのも事実です。それでも「10歳」という年齢が、子ども自身が自分の過去と未来を意識し始める時期であることは変わりません。学校行事という形にとどまらず、スタジオアリスが制定したこの記念日をきっかけに、家族が節目として写真を撮ったり、手紙を書いたりする機会を持つ家庭も増えています。