仙台市天文台の日 (記念日 2月1日)
1955年(昭和30年)2月1日、市民の寄付によって建設された天文台が仙台市の西公園に誕生しました。当時、日本国内で製造されていた望遠鏡のなかで最大級となる口径41センチのカセグリン式望遠鏡を備え、開台から半世紀以上にわたって仙台の夜空を市民に届けてきた施設です。その開台記念日にあたる2月1日が「仙台市天文台の日」として、現在の指定管理者である株式会社仙台天文サービスにより制定されました。
天文台の誕生は、当時の東北大学理学部教授・加藤愛雄氏の呼びかけに賛同した市民や在仙企業の寄付によるものです。翌年には仙台市へ正式に寄贈されて「仙台市天文台」となり、西公園でおよそ52年間にわたり市民に親しまれました。1962年には屋外天球儀、1964年に展示室、1968年にはプラネタリウムが順次設置され、観察だけにとどまらない複合的な施設へと発展していきました。
2007年、建物の老朽化と耐震性の問題、さらに仙台市地下鉄東西線の整備に伴う用地の問題が重なり、西公園の天文台は11月に閉台。翌2008年7月1日、青葉区錦ケ丘へと移転する形で新施設が開台しました。新天文台には口径1.3メートルの「ひとみ望遠鏡」が設置され、天文分野の博物館としては日本有数の規模を誇る展示室も整備されています。記念日の制定は、2015年(平成27年)の開台60周年を前にして行われました。星空を愛し、長年にわたって天文台を支えてきた市民への感謝と敬意を示すとともに、さらなる発展を目指すことが目的とされています。一般社団法人・日本記念日協会による認定では、天文台の記念日登録は同協会として初めてのケースでした。現在の仙台市天文台は、宇宙をテーマに市民が集まり、参加型プログラムを通じて地域と共に成長する「宇宙の広場」を目指した運営を続けています。