ニオイの日 (記念日 2月1日)
カーテンやソファ、衣類など、洗濯機では頻繁に洗えない布製品に直接スプレーするだけで消臭できる——1999年(平成11年)3月、「ファブリーズ」はそのコンセプトで日本市場に登場しました。それまで布製品のニオイ対策は干す・洗うしか手段がなかっただけに、発売は大きな反響を呼びました。
この「ファブリーズ」を手がけるP&Gの「ファブリーズ暮らし快適委員会」が2000年(平成12年)に制定したのが「ニオイの日」です。日付は「に(2)お(0)い(1)」と読む語呂合わせから2月1日に定められました。消臭商品の普及を目的とすると同時に、生活上のニオイの研究や意識調査を継続的に行っていくことも趣旨のひとつとされています。
ファブリーズの消臭の仕組みは、トウモロコシ由来の環状分子「シクロデキストリン」による「包接」です。スプレーすると水分が臭い分子を溶解し、シクロデキストリンのドーナツ型の空洞がその分子を取り込みます。包まれた臭い分子は気体として空気中に再放出されないため、臭いが感じられなくなります。マスキングではなく臭い分子そのものを捕捉するこの方式が、従来の芳香剤とは一線を画す点でした。発売当初はスプレー1種類のみでしたが、除菌効果を加えた「除菌プラス」、フローラルの香りをつけた芳香タイプ、緑茶成分配合の「ダブル除菌」シリーズなど、ラインナップはその後急速に広がりました。
「ニオイ」は生活に密着したテーマでありながら、対策の選択肢が意識されにくい分野です。体臭や加齢臭、ペット臭、タバコ臭など発生源は多岐にわたります。「ニオイの日」は、日常のニオイについて改めて考えるきっかけとして設けられており、意識調査や啓発情報の発信がこの時期に集中します。