データ・プライバシーの日 (記念日 1月28日)

データ・プライバシーの日

1981年1月28日、欧州評議会は世界初のデータ保護に関する国際条約「108号条約(Convention 108)」の署名を開始しました。この日付を記念し、2006年に欧州評議会の閣僚委員会が1月28日を「Data Protection Day(データ保護の日)」と定めたことが、「データ・プライバシーの日」の出発点です。

その後、アメリカやカナダへと広がる形で2008年から「Data Privacy Day」として実施されるようになりました。現在は欧州27か国の公的機関・企業に加え、北米でも広く認知されており、毎年この日を中心にプライバシー教育論文の発表や展示会など様々なイベントが開催されています。

1981年当時、コンピュータによる個人情報の処理は政府や大企業が中心でしたが、それでも国境を越えたデータ流通への懸念は高まりつつありました。108号条約はそうした時代の流れに応じて作られた法的拘束力を持つ初めての国際協定であり、後のEU一般データ保護規則(GDPR)にも大きな影響を与えています。GDPRは2018年5月に適用開始され、違反した企業には最大で全世界年間売上高の4%または2,000万ユーロのいずれか高い方の制裁金が科せられる強力な規制です。

教育活動が本格化したのは2007年秋のことです。主なターゲットはティーンエージャーで、ちょうどFacebookが全米に普及し始め、SNSへの参加者が急増していた時期と重なります。若い世代が自分の個人情報をオンラインに投稿することのリスクを理解していないまま、写真や居場所、個人的な出来事をインターネット上に公開していく状況に、専門家たちは強い危機感を抱いていました。108号条約の現代化版である「Convention 108+」は2018年に採択され、AIやビッグデータ時代に対応したデータ保護の枠組みを提供しています。

日本でも2005年に個人情報保護法が全面施行され、2022年の改正でGDPRとの整合性を強化しました。スマートフォンの普及、位置情報の取得、クッキーによる行動追跡など、個人データが日常的に収集・利用される現代において、この記念日が持つ意味は制定当初より格段に大きくなっています。