石ノ森章太郎生誕記念日 (記念日 1月25日)

石ノ森章太郎生誕記念日

生涯で770タイトル、総ページ数12万8000ページに及ぶ作品を描き続けた漫画家がいます。石ノ森章太郎(1938〜1998年)は「漫画の王様」「漫画の帝王」と称され、その膨大な仕事量は死後にギネス世界記録として正式に認定されました。2008年、彼の全集『石ノ森章太郎萬画大全集』全500巻が「世界一多作な漫画家」として記録に登録されています。その誕生日である1月25日を記念日として制定したのは株式会社石森プロで、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

石ノ森章太郎の本名は「小野寺章太郎」。ペンネームの「石ノ森」は、生まれ故郷である宮城県登米郡石森町(現:登米市中田町石森)の地名に由来しています。15歳のころから漫画家としての活動を本格化させ、20代にはすでに第一線の作家として活躍していました。代表作の『サイボーグ009』は1964年に連載が始まり、異なる国籍を持つ9人のサイボーグが戦う壮大なSF作品として、今なお国内外のファンを持ちます。

特撮ジャンルへの関与も石ノ森の大きな足跡です。1971年に原作を手がけた『仮面ライダー』は東映・毎日放送と組んだ変身ヒーロー番組として空前のブームを起こし、半世紀以上を経た現在もシリーズが続いています。同様に原作を担当した『人造人間キカイダー』『イナズマン』なども当時の子どもたちに強烈な印象を残しました。

晩年、石ノ森はマンガというメディアの可能性を根本から問い直す「萬画宣言」を発表しました。漫画・アニメ・映画・音楽など映像と文字を融合させたあらゆる表現を「萬画」と定義し、自らも「漫画家」でなく「萬画家」と名乗るようになります。この思想は今日のメディアミックスやマルチコンテンツ展開の先駆けとも言える考え方です。1998年に60歳で亡くなった後も、その理念は受け継がれています。没後、宮城県石巻市には「石ノ森萬画館」が設立され、彼の業績と世界観を伝え続けています。さらに石巻市の中心商店街には、サイボーグ009や仮面ライダーなど彼のキャラクターをかたどった石像が並ぶ「マンガロード」が整備され、街全体が石ノ森ワールドの舞台となっています。