ボーイスカウト創立記念日 (記念日 1月24日)

ボーイスカウト創立記念日

世界150以上の国に広がり、5,000万人以上が参加する青少年運動は、たった20人の少年と8日間のキャンプから始まりました。

1907年夏、ロバート・ベーデン=パウエル卿はイギリス南部の沖合に浮かぶブラウンシー島に、異なる階層の少年20人を集めて実験的なキャンプを実施しました。富裕層の子弟と労働者階級の子供が同じテントで寝起きし、自然の中で生活技術を学ぶ——この8日間の試みこそが、ボーイスカウト運動の原点です。

ベーデン=パウエル卿がこの着想を得たのは、南アフリカでの従軍経験でした。ボーア戦争(1899〜1902年)での任務を通じて、彼は正規軍の訓練よりも、野外での生存技術や仲間との協力こそが人間を強くするという確信を深めました。帰国後、少年向けに書き下ろした手引き書『スカウティング・フォー・ボーイズ』(1908年刊)はたちまちベストセラーとなり、読んだ少年たちが自発的にグループを結成し始めました。

1908年2月8日、ボーイスカウト運動は正式に組織として発足しました。この日が「ボーイスカウト創立記念日」として世界各地で記念されています。運動は驚くほど速やかに国境を越え、1910年にはアメリカ、カナダ、オーストラリアへと広がりました。日本では1913年(大正2年)に最初のスカウト隊が結成され、以来100年以上にわたって活動が続いています。

現在のボーイスカウト世界連盟(WOSM)には171の国と地域が加盟しており、加盟者数は5,700万人以上にのぼります。活動の核心は「自分を律し、他者に奉仕する」という精神であり、そのために野外活動・技術習得・地域貢献という三本柱が据えられています。117年前に一人の軍人が抱いた「少年が自ら考え、行動できる場をつくりたい」という思いは、今も形を変えずに受け継がれています。