教育の国際デー (記念日 1月24日)
世界では現在も、6歳から17歳の子どもおよそ2億5100万人が学校に通えていません。成人の非識字者は7億6300万人にのぼり、そのうち6割以上が女性です。1月24日の「教育の国際デー」は、こうした現実を世界が共有し、行動を促すために設けられた国際デーです。
2018年(平成30年)12月3日、国連総会はこの日を「教育の国際デー(International Day of Education)」として制定しました。平和と発展における教育の役割を称えるとともに、包摂的で公平な質の高い教育を確保し、あらゆる人が生涯を通じて学べる環境をつくることを目的としています。
この国際デーは、2015年(平成27年)9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)と深く結びついています。SDGsのゴール4「質の高い教育をみんなに」は、2030年までに全ての人が平等に質の高い教育を受けられる社会を実現することを掲げており、教育の国際デーはその達成に向けた機運を高める場としても機能しています。
現状は依然として厳しいものがあります。6億1700万人もの子どもや若者が、基本的な読み書きや算数の能力を十分に身につけられていないとされています。また、初等教育を修了していない割合は中低所得国で特に高く、サハラ以南アフリカでは就学率の低さや中退率の高さが深刻な課題です。教育の機会が失われることは、貧困の連鎖を断ち切れないだけでなく、保健・雇用・安全保障といった社会全体の問題にも直結します。
日本では文部科学省やユネスコ国内委員会がこの日にあわせてESDや教育協力に関するイベントを開催しており、学校教育から市民社会まで幅広い関心が集まっています。一方、国内においても外国にルーツを持つ子どもの不就学や経済的格差による教育機会の不均衡など、「誰も取り残さない」という理念と現実のギャップが指摘されています。
教育は人権であり、将来への投資です。1月24日は、学ぶことが当たり前ではない子どもたちの存在を思い起こし、自分たちに何ができるかを考える一日となっています。